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マダネ プロジェクト 参加者の声  Vol.3

吉田弥生さん(仮名)

44歳・未婚・保健師

マダネ プロジェクト参加回数:オンライン3回、リアル1回

参加の動機

 結婚歴があります。結婚当時は子どもも欲しいと思っていました。そして、子どもを持たないまま離婚をしたら、世の中は「子どもをもたない女性に関する情報は少ない」という事実が分かってきました。
 一人になってみて感じたのは、結婚していないと「結婚しない」ではなく、「結婚できない」というカテゴリに入れられる風潮があるということ。またこの「結婚できない」という言い回し自体にも、嫌悪感を抱きました。なぜ「結婚しないといけない」文化になったのか 、そこに疑問をもちました。そこで、結婚の文化や歴史について本やインターネットで調べ始めたのです。そうしたら何故かマダネプロジェクトにもたどりつきました。その後、オンラインイベントに2回参加。後にリアルなイベントもあると知り、こちらも参加しました。

子どものいない理由

 20代後半に結婚、離婚したのは30代半ばです。結婚した時、子どもは欲しいと思っていましたが、お互いの仕事が忙しくて、生活もすれ違いに。次第にセックスレスとなりました。話し合いの場も設けましたが、その解消は難しくかないませんでした。離婚後は別の方との結婚も考え、婚活のようなこともしましたが、うまくいかずに疲れただけでした。そして、40代に入り更年期の症状が出てきたため、婦人科で検査を受けたりもしたところ、閉経と言われました。その時 43歳。マダネ プロジェクトのイベントに初めて参加したのは同時期です。
 もし子どもをもっていたら、家族が集まるお盆や正月にはにぎやかにできたのかな... といった何ともいえないさみしさを感じたこともあります。これはなくならないものなのかとも思うのですが... でも、今はさまざまな出会いを通じてさみしさのようなものの割合はかなり少なくなってきました。

今の気持ち

 ここ4年くらいでいろいろな方に会いました。結婚して籍を入れることがすべてではない、良い関係性が築けていればそれで良いなど。さまざまな方がおられます。結婚の歴史なども調べてみて、私は結婚して子どもをもつこと=自分の将来、つまり生きる道だと思いこんでいたことに気がつきました。母方の祖母の考えで、

実家を継ぐことを言い聞かせられて育ち、その祖母の想いにとらわれていた部分もあります。ようやく私自身になれた、解き放たれてきたようです。
 そして今は会社員として働いていますが、自分で何かをやりたいと思いがあります。それに関しては、とても影響を受けた友人がいます。彼女は結婚や子どもをもつことに対して全く悩んだことがありません。自分には全くない新鮮な意見をもった友人です。私も彼女も美容と健康にすごく興味があり、これからはいかに美しく年齢を重ねていくかという同じテーマを抱いています。これからの将来は、彼女と一緒に新しい事業を立ち上げたいなと考えています。

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根本文花さん(仮名)

51歳・既婚・パート

マダネ プロジェクト参加回数:リアル4回

参加の動機

 もう6年以上前になるかと思いますが、たまたま本屋さんでくどうみやこさんの本を見かけたことがきっかけでした。リアルなイベントに3回ほど参加しました。コロナになり、オンラインでも開催されていましたが、何となくオンラインイベントには参加することはありませんでした。ご時世も変わり、リアルなイベントも世間では増えてきたところで、リアルでイベントが開催されると知り、先日久しぶりに参加しました。
 はじめて参加した時は、勝手がわからない状態だったので緊張しました。しかし、子どもがいないことに悩んでいる人がこんなにもいるんだなと感じました。また、感じ方は人それぞれで、さまざまだと思いましたね。たまたまだと思いますが、コロナ前は不妊治療をしていない方や、子どもを持つことを考えていない人もわりといましたが、コロナ後の参加では不妊治療を経験された方が多かったように感じました。

子どものいない理由

 26歳で結婚しましたが、産む決断ができなかったのが主な理由です。私は両親とはやや疎遠であまり仲が良くなく、「自分と同じような子どもは欲しくない」と思っていました。そして、自分の中では出産のタイムリミットと考えていた40歳を超えてしまいました。40歳前後は子どもを持つか、持たないか非常に悩みました。
 自分の子どもじゃなかったら可愛がることができるのではないかと、里子も考えました。しかし、里子に関しては主人が納得しなかったんです。主人は元々、子どもを欲しいと思っていたんです。でも、主人が欲しいと思っていた時期に、私は欲しいと思っておらず、そのうち主人も子どもが欲しいとは言わなくなりました。そして私が迷っていた 40歳前後の時には、主人は「子どもはいらない」と。それが今、子どもがいない理由となりましたね。

今の気持ち

 現在、自分の将来について模索しています。私は仕事や趣味など、特に夢中になれるようなものがありません。結婚するつもりもなかったので、仕事には憧れを抱いていました。仕事は、自分の居場所を確立できるものだと考えていました。しかし、仕事に生きることもできず、今は何も感じない状態です。
 子どもがいれば、自然と子どもにエネルギーを注ぐことになるでしょうが、私にはもう子どもがいないという事実が確定しています。そのため、子ども以外の情熱を向けられる。対象を見つけていきたいと考えています。
 残りの人生はそれほど長くはないですし、年齢的にも半ばを過ぎています。だからこそ、さまざまな人の話を聞いて、子どものいない人生を楽しむ方法についての参考にさせていただきたいと思っています。

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